1. 搾乳
お母さん牛が子牛のために出す乳を1日2回、朝と夕方搾ります。
搾る前にはおっぱいをきれいにし、搾った乳はバルククーラーで冷して貯めます。冷しておくと鮮度が保たれます。
2. 集乳
集乳前に乳の温度や匂いなどを確認します。検査に合格したものは、タンクローリーに移して工場に向かいます。
1. 受入
所定の受入検査を行い、合格したもののみを受入ます。細菌数や温度・風味・乳成分などの検査を行います。
2. 清浄化
クラリファイヤーという遠心分離器を使い、目に見えないホコリまで取り除きます。遠心力によって牛乳の成分はそのままに、ホコリだけを分離できます。
3. 冷却・貯乳
プレートクーラーによって瞬間的に温度を5度以下まで下げます。 使用するまでの間は、ストレージタンクという貯乳タンクで5度以下で貯乳します。
1. 均質化
ホモゲナイザーで牛乳に圧力をかけて小さな穴を通す事で、牛乳の脂肪やその栄養を細かくして消化吸収しやすくしています。
2. 加熱殺菌・冷却
熱を加えて殺菌し、すぐに冷します。熱を加えても栄養は変わりません。プレ-ト式殺菌機は、ステンレスの板がたくさん並んでいる隙間を、牛乳と熱水を交互に並べて流すことで、瞬間的に牛乳の温度を上げることができます。冷す時は、牛乳と冷水を流すことで瞬間的に温度を下げることができます。
3. 貯乳
殺菌した牛乳を一時的にアセプティック仕様のサージタンクに貯めます。殺菌は連続的に行われるので充填機との調整役です。もちろん、タンクは5度以下に冷却されています。
充填・検査
冷された牛乳をパックに詰めます。
パックは筒状にたたんだ物を、機械で組み立て、牛乳が入るとシールされます。
充填されたパックは、容量の確認・金属異物が無いかを確認します。
梱包
輸送しやすいように、牛乳専用の12本入りの箱にケーサー機で梱包されます。 さらにトラックに積みやすいように、パレターザーでパレットの上に自動的に積み上げられます。
製品検査
安全を確認する検査で、合格したものだけが出荷されます。
冷蔵保存・出荷
製品は、冷蔵庫の中で保存され、それぞれの出荷先に納品されます。
1. 小売店
スーパーや生協では納品された牛乳を冷蔵ケースで販売します。
2. 消費者
冷蔵庫に保存し、おいしい牛乳を毎日飲みましょう!